友野典男:『行動経済学ー経済は「感情」で動いているー』読了しました。
人間は感情によって買うか買わないか判断する。
経済学で定義されている人間は、常に合理的で利己的な判断を下す。とされている。
けれど、そんな人間めったにいないよね。常に自分の資産がどれくらいあって、この買い物したら、残高が〇〇円だ!って即答できる人はなかなかいない。
財布の中身さえ、1円たりとも狂わず、あといくら残っているか覚えている人はめったにいないよね。衝動買いとかしてしまうし・・・・・・
という所から生まれたのが、「行動経済学」というジャンル。
その時の感情や置かれている立場によって、人間の思考は変わっていくように、お金を消費することについても、日々の生活の中で変化し続けている。
行動経済学は心理学も含んでいる
人は、今の現状が変わることを嫌う「現状維持バイアス」を持っている。そのため、一度身についた習慣は変わりずらい。タバコを禁煙したくても、できない理由のひとつにはこれがある。
タバコは体に悪いという事は頭では理解できているけれども、ライターでシュッポって火をつける行動が習慣化してしまっているから、その「行動」を辞めるということが非常に難しい。結果、禁煙できずにまた吸ってしまう。
それと、もうひとつ。
人は、何かを得た時の喜びの量は、何かを失った時の悲しみの量の2分の1である。ということ。はぁぁ!?どゆこと?
ギャンブルに例えると、10万円パチンコで儲かった時の喜びの量は、10万円をパチンコで負けた時の悲しみの量の2分の1でしかない。同じ10万円なのに。
つまり、同じ数字でも、悲しみの時の方が精神的な負荷が2倍かかるという「損失回避性」という性格をもっている。
これ以外にも心理学の専門用語が沢山でてきて、覚えきれなかったぜ!
行動と感情は結びついている
行動経済学というジャンルは、経済学と心理学を混ぜたようなものだというのがわかったよ。こんな簡単なまとめ方したら、その道の人に怒られそうだけど・・・・
旅行でも遊びでも、それを計画している時は楽しいんだけど、当日直前になると、めちゃくちゃ億劫になる現象とか。ほんでもって行ってしまえば、結局楽しいみたいなさ。
めっちゃわかる~~~って感じたり。
でもね、決して読みやすいというジャンルの本ではないからね、読むのは体力いるな。
行動と感情は結びついているということが知れた一冊でしたね。