はじめて読む作者、誉田哲也さん。
誉田哲也:『ケモノの城』読了しました。
警察は、自ら身柄保護を求めてきた少女を保護した。少女には明らかに暴行を受けたあとがあった。その後、少女と同じマンションの部屋で暮らしていた女性を傷害容疑で逮捕するが、その女性にも、暴行を受けていたと思われる傷があった。やがて、少女が口を開く。お父さんは、殺されました。
東野圭吾作品とはまた違ったサスペンス。
ミステリー、サスペンスと言えば、東野圭吾作品しか読んだ事が無い私なので、他の作者さんがどういったテーマで書いているのか気になって読んでみた。
あと、夕方の情報番組で、本の売れ筋ランキングみたいなときに、確かこの本が上位に入っていたなぁという微かな記憶のもと読むに至りましたとさ。
この話、現実にあった事件を元に描かれているんだってね!本当にそうか?みたいに思う所はいっぱいあったけど、そういうこともあるんだろう。
描写にいたっては、東野作品で慣れている私からしたら、まぁ~東野作品よりかなりグロテスクだったね~
それで、現実にあった事件を元にしているとなると、嫌悪感と気持ち悪さが半端ないって!って感じだった。
ほんでまた、そのグロテスクな風景を想像させる文章が上手なんだな、これまた。
どこから目線で書いてるのや!て感じだけど、小説としては、東野作品とは違う落とし方というか、なんというか・・・・・・
いままで無口だった人物が、急に喋る人に変わったり、刑事が推理していく過程もちょっと腑に落ちない強引さがあったり・・・・
せっかく、これからどうなるの的な伏線で物語が展開してきたのに、最後の数十ページでそういうオチかいっ!って私はおもったよ。
そう思いながら、この作品を園子温が監督したら面白そうだなとか妄想してましたね。