直木賞と本屋大賞のW受賞で世間を賑わせた本作品、それから時間が結構たったけど、やっとこさ読み終わりました。
恩田陸:『蜜蜂と遠雷』読了しました。
『蜜蜂と遠雷』をきっかけに恩田陸さんを調べていたら、『夜のピクニック』を書いたのも恩田陸さんだったんだと知り、あっ!そうだったんだ!となったよ。
そんな『夜のピクニック』。映画化した作品を、大学の課題で出されて、レポート書いた記憶があるんだよなぁ・・・・
どんな課題だったかは、本当に覚えていないけれど・・・・でも単位はそれで取れた記憶は確かにあるんだよな笑
その節は、お世話になりました。
でも『夜のピクニック』の時とは、内容も本の厚さも違っていたから、
文庫本2冊最後まで読破できるかな〜とか最初不安に思っていたけれど、そんな心配無用だった。
抜群の読みやすさ。
本を読むのに結構時間がかかる私。2週間に1冊読了できたらいい方なくらい、読書のスピードはゆっくりめ。
そんな私が、年末年始でこの大作を読破できるくらい!読みやすい!!
『蜜蜂と遠雷』、単行本でも出ているけど、今回読んだのは、文庫本の方。
文庫本だと、上巻下巻に分かれていて、それぞれ、454頁と508頁がある分厚さ。
全部で約1,000頁!!
ちょっと、それだけ厚さがある本だと、読むことをいったんはためらうよね。
でもミーハーな私は、W受賞した作品だからという理由で読み進めた。
結果、読んで最高でした!!
強い者同士の戦い。
本作品は、国際ピアノコンクールが舞台の作品。
小さい頃、特にピアノ習ってた経験とかない私、なんなら音符記号も、楽譜の読み方も知らない私。
読んで楽しめるかなとか?思ってたけど、余計な心配だった。
作中に出てくる人物の描き方が、こりゃ強い奴なんだな!っていうのが伝わってくる。
一見、少年ジャンプ読んでるのかな?と思うくらいの表現力。
それを、絵なしの文字だけで表現してるってところが、作家さんの凄みだよね。
強い者と強い者同士が戦う。これはピアニストの話であるけれど、アスリートの話でもあるように感じたよ。
まとめ
他の人の読了記録とかみてると、やっぱりページがどんどん進むという感想が多いし、実際そうだった。
この作品を読む側は、一気に読めたけど、書く側は一気に書けたわけではなく、7年と全71回という、長い連載の期間を経ていることには、正直驚きました。
本作は、国際ピアノコンクールが舞台となっているけれど、人生で、音楽に触れてきたことがない私でも、ワクワクして読み進められた。
だれが、最後に優勝するのか?そのショーレースはピアノという楽器を通してのアスリート同士の戦いのようだと思ったよ。
この小説を通して、現実の音楽の世界は、どれくらい過酷なものなのか、うわっつらだけでも感じることができたと思うよ。
これを読んだ影響からか、寝る前にクラシックかけて寝ることが、いまのところ3日続いてます。