田舎僧侶の暮らし

けっこう長芋が好きな坊主のブログ

読了したので感想を『敗者のゲーム』



つみたてnisaやidecoの制度など、ここ最近、投資をはじめやすい環境になりつつあるような感じ。

 

そんでもって、そのような制度をおすすめする理由として、投資で得た利益が非課税になるとか、所得税が控除されるとかを全面にアピールしている。

 

いや、そこを非課税にするより、消費税もっとなんとかならんのかいな?とか思っている今日この頃。

 

そんな、投資が今後もっと当たり前になる世の中がくるかもしれないと思って、読んでみました。



チャーリズ・エリス:『敗者のゲーム』読了しました。

 

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プロテニスプレーヤーとアマチュアテニスプレーヤーの違い。



投資といっても、人それぞれやり方は違ってくると思う。毎日毎日パソコンとにらめっこしながやってるデイトレーダーもいれば、毎月一定額を積み立てる投資信託を続けるパターンもあるだろう。

 

この本を読む前までは、投資家って、デイトレーダーみたいに、毎日何個もあるパソコンをいじりながら利益と損失を繰り返してる人のことを指すのかなぁと思っていたけど、この解釈は狭かったんだね。

 

そのような手法を実践して短期間で利益を挙げている人は、実際いるだろう。

 

けど、この本では、そんな短期な相場ではなくて、長期的な視点で投資しましょうよってことらしい。

 

それで著者は、投資は「敗者のゲーム」であるとしている。

 

 

エキスパートたちのテニスでは、最終結果は勝者の行動によって決まる。プロのテニス・プレーヤーは、長くエキサイティングなラリーの間、強力で正確なショットを放ち、どちらかが敵の手の届かない所へボールを打ち込んで勝ちをつかむ。

こうした優れたプレーヤーはめったにミスを犯さない。

アマチュアのテニスは、これとはまったくことなってくる。

素晴らしいショットとか、長くエキサイティングなラリーとか、奇跡的なリカバリー・ショットといったものはめったに見られないし、およそそれとはほど遠い。

アマチュアプレーヤーは敵をやっつけることなどめったにできず、いつも自ら墓穴を掘って終わることになる。

この種のテニスの得点は、ほとんど相手のミスによるものである。



投資の世界を、アマチュアプレーヤー同士の戦いであると著者は述べていて、それを「敗者のゲーム」と呼んでいる。

 

「プロは得点を勝ち取るのに対し、アマは得点をミスにより失う」かつては投資の世界も、プロのように、利益を勝ち取る世界だったのに対して、今はアマのようにミスにより利益を失う世界になったといっている。

 

いっているといっても、この本、初版が1999年だからその時点で、投資はもう「敗者のゲーム」になっていたということだよね・・・・20年も前とは・・・・



じっと耐える。

 

長期投資をする上で大切なのは、「雑音」を気にしないことだという。

 

日々の株価の上下に感情を右往左往されて、売ったり買ったりすることの方がかえって、利益を失う羽目になるという。

 

運用会社は世界に数多あって、ファンドマネージャーも数多いる。

 

そんな中で、利益をあげるマネージャーもいれば、損失を生んでしまうマネージャーもいる。

 

けれど、そんなことは気にしなくていいらしい。

 

10年より先の長期の視点で見ると、どのファンドも利益や損失を繰り返しながら、平均値の近くに集まってくるらしい。

 

統計学者が「平均への回帰」と呼ぶ現象。

 

「長期的に投資で成功していくためには、短期的損失は避けられないと覚悟せよ」といっているくらい。

 

そして、時間を味方につけるということ。長期間の投資であれば、投資にかける時間が長ければ長いほうが、複利の作用が働いて資産が膨らむみたい。



まとめ

 

長期投資という、投資初心者にはやさしい投資手法をおすすめする本であった。

 

なんで長期投資をおすすめするのか?というところも、様々なデータをつかってロジック的な説明があったから、説得力はあった。

 

いろんなデータがありすぎて、どういう計算したらそんなデータになるの?!

 

みたいな疑問は多々浮かんだね。

 

でも結局データって、過去はこうだったから、その時こうしていればみたいな、「タラレバ」論に陥りがち。

 

この著者も、将来の市場の相場はわからないといっている。

 

ということは、過去のデータを詳しく分析しても、それが再び未来に起こる保証はどこにもない。

 

それは結局、未来のことは誰にも分からないということだろう。

 

これ、どれでもあてはまるな。投資の世界じゃなくても。