田舎僧侶の暮らし

けっこう長芋が好きな坊主のブログ

読書感想文『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』

「たけや〜さおだけ。たけや〜さおだけ。」の大体2声で1セットと勝手に思っているし、最近はめっぽう聞かなくなったけど、ワゴン車から聞こえてくるあの感じは覚えている。



おじさんの声の時もあれば、録音テープの声の時もあったような・・・



そんな「さおだけ屋」はなぜ潰れないのか。言われてみれば確かにと思って、かなり前に出版されたものだけど、読みました。



山田真哉:『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?身近な疑問からはじめる会計学』読了しました。



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《今日の背景》赤い木魚

 

 

この本は「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている方のためにあります。

「会計」はけっして優しいものではありませんが、〈会計の基本的な考え方〉はそれほど難しくはありません。

本書では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えはじめることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。

本書はいわゆる「会計の入門書」ではありません。細かい財務諸表はひとつも出てきませんし、専門用語もそれほど多くはないので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。きっと会計に対する見方が変わるはずです。

 



本書の見開き1ページ目をめくるとこんな文章が入ってくるけど、いやいや、難しくないとかいってるけどほんとにそうか?という疑いの気持ち満々で読み進めた。

 

その結果、確かに読みやすい。

 

会計のことについて書かれた本ではあるけれど、「会計の入門書」というまで詳しいことは書いていなくて、日常の生活の中にも会計を通した見方ができるんじゃないの?!という視点で最後まで貫いていたから、見開き1ページの文章通りで安心した。




チリが積もっても山にはならない

 

 

 

高い買い物をする際に、「101万円も100万円もたいして変わらないから、お店の人の勧めるほうでいいや」と考えてしまう。

家の購入や結婚式の費用などでどんどん出費が増えていくのは、こういう背景があるからだろう。お店の人も、「家の購入は人生の一大イベントですから」「結婚式は一生に一度ですから」と勧めるので、なぜか「高くてもいいや」と思ってしまう。

そんな人に限って、スーパーでの買い物で10円単位をケチったりするのだからおもしろい。



これは車の購入とかでも同じこと言えるよね。なんて思ったり。

 

車の本体価格がそれなりにするから、オプションの値段が安く見えちゃいがち。あと勢いでつけちゃうパターンもある。

 

けど、よくよく金額を考えれば、全然安くないし、その金額あれば、家賃とか何回か払えちゃうんじゃない?てのもあるわけで・・・・

 

そんな高い買い物しちゃう時があるもんだから、日常生活で節約しようとしちゃうわけで。

 

でも車やら家やらの高額な買い物で、大きな金額を払った分を挽回するためには、チリが積もるまで待つには時間がかかりすぎる。



 

締めのラーメンには行っちゃう



 

商売の基本は、チャンスゲイン(売り上げ機会の獲得)である。どういうことかというと、つまり、お客さんが欲しいと思ったものを欲しいと思った時に提供するということだ。

あたりまえのことのように思えるが、これがなかなか難しい。

例えば、「ちょっとお腹がすいたなぁ」「夜道は寒いなぁ」という時に、駅前に屋台のラーマン屋がいれば、ふらふらと引き寄せられてしまう。



これは、ほんとそう!行っちゃうのよ。体に悪いと思いつつも・・・

 

たとえ、昼にその場所にあったって多分行かないと思うんだよなぁ。夜に飲んだあとで、酔いを覚ますかのようにフラフラと歩いていると、暗い夜の中で、いい感じに白熱電球が光っているとね・・・行っちゃう。

 

カブトムシを夜に捕まえるのと同じ理屈なんじゃないかと思うね。吸い寄せられちゃうのよね〜




まとめ

 

この本の副題が、「身近な疑問からはじめる会計学」とあるように、「あ〜あるある」という現象を会計というフィルターを通して、解説していたよ。会計学の敷居を低く、分かりやすく伝わればいいなという著者の優しさを感じた本でした。