田舎僧侶の暮らし

けっこう長芋が好きな坊主のブログ

読書感想文『死ぬこと以外かすり傷』

 



初めて箕輪氏を知ったのは、確か「サンデージャポン」をみていたときだったと思う。編集者がサンジャポ出るの初めてみるなぁ〜くらいに思っていた。

 

前に読んだことがあった『読書という荒野』を、たまたまペラペラめくってて、編集者のところを見てみたら、箕輪厚介って書いてあってビックリ!編集したの箕輪氏だったの!初めて知ったし、なんか知らないけど、勝手に距離が縮まった気がしました。

 

箕輪厚介:『死ぬこと以外かすり傷』読了しました。




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民衆は「正しい情報」よりも「楽しい情報」を求めている。これは江戸の瓦版の頃からの真理だ。おもしろおかしく、刺激的な言葉を吐く講談師や噺家は、民衆から喝采を浴びる。「正しい情報」をありのままに伝えたところで、人々は幸せにはならない。p49

 



 

昔のように家族で同じテレビ画面の前に座り、会社や学校で昨日の番組について話題にすることはなくなった。今の人はスマホという小宇宙の中で生きている。スマホは飼い主がみたいものしか差し出さない。ゲームが好きな飼い主にはゲームを、ゴシップが好きな飼い主にはゴシップを。バカはますますバカになる。フィリピンで果物を売っている商人と日本人の間にある情報格差は、日本人の中でも同様に存在するのだ。p59

 



 

人は多様になった。悪いことではない。しかし、その結果として人は孤独になった。好きな物を語り合い、同じ想いを共有する場所がなくなったからだ。そこで生まれてきたのがオンラインサロンをはじめとするネット上のコミュニティだ。会社や学校など物理的に近い人とのコミュニティが解体された一方で、SNSなどによって、同じ趣味や価値観を持つ人と、距離を超えて繋がりやすくなった。p95

 



 

達成・快楽・没頭・良好な人間関係・意味合い。という5つの欲望のうち、高度経済成長期の人はまえの2つ、今の30代以下はうしろ3つを重要している。わかりやすく言うと昔は金を稼いで高いワインで美女と乾杯するのが幸福だったのが、今は自分が意味を感じることを、好きな人たちと、ただ没頭することに幸福を感じるのだ。p97

 



 

『小説幻冬』という文芸誌で放送作家の鈴木おさむさんの小説連載を担当している。あるとき、原稿の締め切りが過ぎてもおさむさんから原稿が届かず、連絡も取れなくなった。鈴木おさむさんはその頃、AbemaTVで元SMAPを起用した「72時間ホンネテレビ」の制作をやっていたのだ。芸能界の歴史に残るような番組を寝ずに作っているわけで、今月は連載を飛ばしても仕方がないなと思っていた。すると、深夜におさむさんから「ごめん!72時間テレビで膨大な時間を使っていた。今から原稿書くから待ってて。絶対に飛ばさないから」というLINEがきたのだ。僕はそれを読んだ瞬間、その狂気に身震いした。聞けば、今までに原稿を飛ばしたことは一回もないらしいのだ。ここが全ての真実だと思う。あらゆることを手がけ何でも屋さんに見えるような人でも、トップに居続ける人は地味なことを誰よりもやり続けている。落合陽一は誰よりも研究しているし、秋元康は誰よりも詞を書いている。p118

 



 

一億老後時代のように、自分が人生をかけるほど好きなものを皆が探すようになる。今まではお金を稼ぐのが上手な人が豊かであったが、これからは夢中になれるものを見つけている人が豊かになる。儲からなくても夢中な何かがある人は幸福で、お金はあっても何をしたらいいか分からない人は苦しくなる。p163

 



まとめ

 

引用ばっかで終わってしまった。

 

読了記録なんてつけて、自分の感想とか書いたら、ほんとにお前はそれをすることに熱狂してんのか?とか言われそうな気がした。ハラハラ。

 

とにかくスピード感満載な本だったし、箕輪さん自身が経験してきたことをもとに、彼はどう考え生きているのか。この本が全てかどうかは分からない。

 

彼と私は違う人間なので、彼のスピード感と仕事量を、私は絶対にこなせないだろう。

 

けれども、彼の生き方のエッセンスは幾分吸収した方が、これからの時代を楽しいものにしていくことができるんじゃないかなぁとか思ったりして。