図書館で、村上春樹作品を探していた時に、同じ「村上」の棚に、あった本。
題名はどこかで聞いたことがあるような気がしていた。
村上龍:『限りなく透明に近いブルー』読了しました。
福生の米軍基地に近い原色の街。いわゆるハウスを舞台に、日常的に繰り返される麻薬とセックスの宴。陶酔を求めてうごめく若者、黒人、女たちの、もろくて哀しいきずな。スキャンダラスにみえる青春の、奥にひそむ深い亀裂を醒めた感性と詩的イメージとでみごとに描く鮮烈な文学。群像新人賞、芥川賞受賞。
全員ラリっている
本編が150ページ程で、読み終わるまでそんなに時間がかからないだろうと、たかをくくっていたら、間違いだった。
正直読みづらいなぁ〜と思ったよ。
芥川賞を選考する時に、賛否が別れた作品というのには確かに納得だった。
作中の風景は、概ね登場人物たちが、薬物でラリっている描写だったから、文章を読んでそれを想像しながら読み進めていく。という感じが、やりずらかったなぁ〜という印象でした。
あとセックスも。日本人なのか?と思ったら、違うな、アメリカ人だな。ってなったり。どういう体位でプレイしてるのか、ちょっと想像しずらかったな。
全然わかりやすい体位でプレイしていないんだもの!もしかして、男同士でやっている?という場面もあったし!
リュウ。という人物がこの物語の、中心かな?と思いながら読んで行ったけど、まさか、村上龍本人の実話かこれ?とか余計なこと考えてしまいました。
薬物、暴行、乱交。この3セットは強烈なワードだけど、それがあたかも、彼らの日常だといわんばかりの描写であふれている。
電車内で痴漢よりひどいことしているのにも関わらず、ピザ食べたくなったり、屋上から人が落ちてきたり。
非日常的なことが、日常的に描かれていた。
いまいちな感想かもしれないけれどこれが、本作を読み終わるまでずっと続いていて、最後まで違和感と緊張感を伴って読み進めざるを得ない感じがしました。
ゴキブリ、蛾、そして鳥。風景の描写が全くないわけではなく、それら風景と作中の人物を照らし合わせる表現があったにも関わらず、私にはそれは理解できなかったよ。
まとめ
読みづらさ。が1番の感想でした。
文章自体も読みづらいなって感じたけど、内容的にも、想像しづらい描写が続いていた。
麻薬、暴行、乱交。いろいろ詰まり過ぎな作品だったから、万人受けはしないだろうなぁ〜とか思ったり。
誰が主人公で、何がキーワードな作品なのか私にはわからなかったなぁ。
そもそも、主人公とかキーワードとかの概念がない作品なのかもしれないけレド。