田舎僧侶の暮らし

けっこう長芋が好きな坊主のブログ

読書感想文『熱源』

 

直木賞とった作品だと知って、ミーハーな私は早速、図書館に貸し出し予約をしました。

 

川越宗一:『熱源』読了しました。

 

 

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樺太(サハリン)が舞台

 

 

樺太(サハリン)と言えば、ちょー寒いだろうな!ということと、日本の領土だった時もあれば、ロシアのものだった時もあるということぐらいしか私は知らなかった。この本を読む前までは・・

 

そうか、そんな歴史も樺太(サハリン)にはあったんだなぁと、その島に思いを巡らせる1冊になっていました。



日本とロシアの間で、領土争いがあった歴史はさておき、その島に生まれ育った人間がいたことは事実だし、その人々から見たら、樺太(サハリン)はどこの国の領土だろうが関係なく、純粋なる故郷であるということやな。

 

樺太(サハリン)で生まれ育ったアイヌの人々。樺太を自国のものにするために、その土地の人々を日本人にしようと考える日本。ロシアで罪を犯した罪人の、島流し先になったサハリン。

 

様々な立場の人々がその島で生きた歴史があるんだね〜

 

 

アイヌの慣習

 

樺太(サハリン)を舞台に物語はどんどん進んでいくけれど、それと同じくらい印象的だったのは、アイヌの慣習や文化、言葉も多く描写されていたこと。「熊送り」とか結婚の儀礼とか・・・・

 

読み進めながら、ググったりはしなかったけど、文章から想像を掻き立てるような描写になっていたよ。

 

 

まとめ

 

樺太(サハリン)が舞台の小説でした。小説だからフィクションかなと思いつつ読んでいたけど、「この物語は史実をもとにしたフィクションです。」のワンフレーズで、やっぱりそうか〜と物想いに耽ってしまいました。

 

アイヌ、日本、ロシア。様々な立場の人が生きたその島。国際的に色んな思惑が絡んだろうけど、色んな出会いもあったりもしたんだなぁ〜と。

 

1度も行ったことのない場所だけれど、樺太(サハリン)の歴史に思いを巡らされる1冊でした。