田舎僧侶の暮らし

けっこう長芋が好きな坊主のブログ

読書感想文『菜食主義者』

 

人生初の韓国文学。韓国映画は見たことあって、面白い作品あるなぁと思うものもいっぱいある中で、そういや韓国の小説は読んだことないなぁと思い、借りてみました。

 

ハン・ガン:『菜食主義者』読了しました。



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著者の名前がハン・ガンという名前で、あれ?どっかで聞いたことあるぞ!という感情から始まったけど、結構前の映画にあった「グエムル漢江(ハンガン)の怪物」って映画の名前と同じたまたま同じだったというだけね。

 

今年のはじめに流行した、パラサイト作った監督が作った作品だった気がしたな確か・・



なぜ肉を食べない?

 

 

菜食主義者。タイトルだけをみると、ベジタリアンの人の話なのか?と思ったけど、どうやらそういう単純な話じゃなかった。

 

ある日突然、肉を食べなくなった主人公ヨンへ。なぜ肉を食べなくなったかというと、夢をみたから。

 

どんな夢か?

 

結局、読み終わってもどんな夢なのか全然わからない。

 

夢の描写は小説の中に書かれているけれど、それがなんで、肉を食べなくなった理由になったのかは、全然わからなかった。

 

ある夢をみてから以降、ヨンへは肉を食べなくなった。それが、家族崩壊の引き金となってしまう。

 

ベトナム戦争に従事した父と、徴兵の期間を終了した弟。芸術家の義兄とサラリーマンの旦那。そして、唯一最後まで、ヨンへの世話をしてくれる姉。

 

小説の主人公はヨンへだけど、それを取り巻く人間の物語でもあるようなストーリー。

 

所々表現される、韓国の家族の描写。韓国も家父長制なんだなぁというのと、それを風刺しているかのような描写もあったり。

 

サザエさんでいうところの、暴力ふるう波平って感じ。

 

韓国はいまだに、男女平等という思想ではないのかもしれないなぁ〜と思ったりしたね。実際のところは知らないけれども。

 

本編は300ページいかないほどのボリュームだけど、読み終わってもなお、まだ読み終わっていないような不思議な感覚になったね。物語がどいうストーリーなのかはっきりしないまま終わってしまった感。

 

結局、ヨンへはどうなったのか?姉はどうなったのか?いろいろな結末を読者に想像させすぎて、結局どういう趣旨の小説だったのかな?と思ったよ。



まとめ

 

菜食主義者。ベジタリアンの話かと思いきや全然違う。

 

家族全体の話なのか、精神の話なのか。

 

結局読み終わってもなお、著者は何を表現したかったのか府に落ちないです。

 

ただ、サザエさんの波平を上回る暴力的な父ちゃんは登場してきました。

 

作者の、韓国社会に対する風刺はきっと入っていたんだろうな、と思います。